肩幅2メートル

いわてのこととか映画とか漫画とかあれこれ書く

マッチングアプリで出会った人と結婚します。

何人かには既にお知らせしたけど、この度わたくし婚約致しました。

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付き合って1年の記念に、私がずっと行きたいと言っていた温泉旅館の一番いいお部屋をサプライズで予約していてくれていて、そこで夕飯の後にお手紙と箱パカーというなんとも優等生なプロポーズをしてもらいました。

ちなみに婚約指輪はプロポーズリングというサイズ調整可能な指輪にダイヤだけはめてもらっていて、後日土台を選びに行こうね〜というスタイルでした。先日お店に出向いて決めて来ましたが、何がいいのか分からずとにかくシンプルでお財布に優しいものを…と1時間くらいで決めてきました。

プロポーズリングにはのちほどカラーストーンを入れてくれるそうです。やるな、ダイヤモンドシライシ。

 

 

前にも述べた通り彼とはマッチングアプリで出会いました。

一月くらいに初めて会って、3回目のデートの帰りに告白というこれまたテンプレのような始まりです。

それまで2年弱、マッチングアプリで数十人と会いながらもどれもお付き合いには発展せず、「もう一生独身でいいかもしれない」と思い始めてちょっと投げやりになっていたタイミングだったので、告白された時は「3回しか会ってないのに私のどこが好きなんだ?」と迷いつつも

「もうこのタイミングしかないかもしれないな」と、ものすごく失礼なんだけど、ぶっちゃけ惰性みたいなところではあります。

 

出会った当初は、見た目も好みじゃないし、趣味も全然被らないし、身長も私より低いし、本当にピンと来るところがひとつもありませんでした。

しかしながら、本っっっ当に正直で素直で真面目で良い人だったので、付き合って1年ですが、今の所なんにも不満に思うところはありません。

そして未だにピンと来るところはありませんが、とにかく私のことが好きという所が一番のポイントです。

ミドサー女性の婚活においては自分が好きになれる相手を探すよりも、自分の事を好きになってくれる人を選んだ方が良いんだなと身に染みて思いました。(この歳ですごく好き!絶対付き合いたい!と思えるような相手と体力がない)

 

これからなんやかんやトラブルが起きて、腹の立つこともあるんでしょうが、まぁのらりくらりと乗り越えていこうか、と思える相手です。

 

婚活してたくせに、まさか自分が結婚するという世界線に居る事になるとは思えず、未だに実感がわきません。入籍日すら決まってないし。

式も挙げる予定はないけど、それでも決めることや選ぶものが多すぎて「結婚てめんどくさいんだな」「人生って選択と決断の連続だな」とつくづく感じています。これで並行して式がどうのこうの言われたら泣きそう。

 

 

で、よく言われるのが「親に出会いの経緯をどう説明するか」という話。

私は付き合ってしばらくした時に親に「婚活アプリで出会った」と伝えたんですが、その時は「お前もようやく重い腰をあげたんだな」と言われました。うちの親が割とユルいというのと、もうなんでもいいからはよ結婚しろ!って感じだったので特にネガティブな反応はなかったです。向こうの親御さんもそんな感じらしい。

周りの友達にも「マッチングアプリで出会った」というのは言ってあるし、今はもう珍しくもないので「すごいね!」くらいのもんです。

これが5年前だったらこんなにあけすけに言えなかったと思います。

 

ちなみに私は2年弱?3年?マッチングアプリ芸人やってて30人くらい会った上でようやく出会えて付き合えましたが、彼はアプリ初めて1ヶ月以内で初めてマッチングしてメッセージやり取りして会ったのが私だったそうです。

それに関しては「お前は本当にラッキーなタイプなんやで…」と常々言い聞かせています。一発でキメれるのマジで奇跡だからな。

その辺はこの漫画がほんと「それな!!!」の連続でした。

 

何人とどうやって会おうがダメな時はダメだし、1回目だろうがある時はある。

私は結婚相談所や婚活パーティーとかは行ったことないけど、そこに行ってたらもしかしたらまだ婚活続けてたかもしれないし、別の人と付き合ってたかもしれない。

マッチングアプリやっててなんだか後ろめたい気持ちもあったし、何回も疲れて婚活やめたいって思ったけど、こういう形で辞めれて良かったなと心から思います。

まぁまだ届け出てないし婚約破棄されるかもしれないけどな。婚姻届が受理されるまでが婚活。がんばります。

 

最近読んだ漫画

 

とにかくイライラする主人公だったけど、それこそが正にこの作品の術中にハマっている感じ。どこまでも胸くその中、こいちゃんだけがオアシス。

 

 

定期的に読み返しています。元彼がクソギャンカスの多重債務者だったので「今頃ウシジマくんの登場人物みたくなってんだろな」と思っています。ドラマも観たけど、洗脳くんはかなりマイルドになってた。サラリーマンくん編とか好きです。

 

 

生まれも育ちも環境も違うふたりのオペラ歌手の卵の女の子たちがドロドロやり合うレディコミ的なやつ。後半畳みかけるように嘘だろ!?みたいな事ばっかり起きてサイコー。早く終わらせたかったのか?

 

 

押見修造の漫画はサイコっぽい可愛い女の子ばっかり出てくるから好き。血の轍に比べたら胸くそ度は低め。これからどうなるか分からんけど。

 

 

婚活アプリのことをかく

マッチングアプリで彼氏できた」って言うと、オンラインでもオフラインでも色んな人から「なんのアプリ使ってたの?」とか聞かれることがかなり多かったのでまとめとくね。

わたしが本格的に婚活始めたのは3年くらい前なんだけど、その頃は今ほどはマッチングアプリって主流じゃなくてあまり選択肢がなかったのでいま参考になるかは分からんけど。

 

まず基本的にどのアプリも登録するだけならメールアドレスがあれば良いんだけど、実際にプロフを見ていいなと思った人とマッチングして、メッセージのやり取りをするには免許証等の身分証明書の登録が必要になるよ。

プロフに顔写真必須ではない所もあるけど、最近は本人の顔がきちんと写ってるものじゃなきゃダメってなった所がほとんど。(ちな写真登録にも審査がある)

メッセージの内容もちゃんと監視されてるので、1回目のやりとりでLINE交換申し出たりとか、売春や勧誘目的だと判断されると規制/垢BANされるらしい。

 

んで、わたしがメインで使ってたのはPairs

いまのマッチングアプリの先駆け的存在で、尚且つ最大手じゃないかと思う。

とにかく会員数が多いのが魅力。選択肢が無いことには始まらないので(特に地方婚活マンは母数が少ないと積む)

mixiみたいに趣味のコミュニティがあって、プロフィール文書くのが苦手でも、参加コミュニティである程度趣味嗜好が分かるのが良いなと思った。

年齢層も幅広いし会員数も多いけど、その分魑魅魍魎有象無象も多く潜んでいるので、それらを見抜き判別するスキルは必要。既婚者で婚活アプリ使ってるやつそろそろ法律で罰して欲しい。

 

たまに使ってたのはOmiai

ぶっちゃけどのアプリも使い勝手自体はそんなに変わらない。ここは会員数もそこそこ多かった。年齢層も合ってると思う。Pairsよりは年齢層高め、より婚活向けって感じ。

ただ去年一昨年くらいに大規模な顧客情報の漏洩をやらかして、その後の対応がグズグズだったので私は退会した(一応こっちは身分証明書とか提出してるんで怖い)今はちゃんと管理出来てるとは思うけど。

 

Withも一瞬使ってた。メンタリストDaigoが監修の心理テストで、相性のいい人をピックアップしてくれたりする機能がついてたよ。そういうの好きな人はいいんじゃない。メンタリストDaigoがなにか失言で炎上したので退会した。当時はそんなに会員数も多くなくてメリットも感じなかったし。今はもう少し会員数増えてそうだな。

 

婚活向けではないけど、マッチングアプリと言えばTinder

後腐れなく遊びたい人向け。地方においては出張や転勤で来てる暇とお金を持て余したお兄さん、若いイケメン等々とちょろっと遊んだりするのに向いている気がする。間違ってもここで婚活しようと思っちゃダメ。(ないことは無いけど、既婚者めちゃくちゃ多いし婚活ならハードル高い)

男女問わず婚活の悩みを聞いてくれる友達を見つけるとかもいいかもしれない。Tinderは特にプロフに顔写真必須じゃないはず。イケメンは多い!

 

こんな感じでメジャー所を使ってたけどわたしのオススメはPairs

ここで大体20数人と会って、他のアプリでは実際会うまで至ったのは3人くらいかな。ちなみに今の彼氏もPairsで会った。

 

メッセージなしでダイレクトに会えるものとか、お店を予約してくれるやつとか、年収制限があったり、独身証明書の提出が必要だったり、女性も有料の本気度が高いアプリもあるけど、基本的に女性は無料のものが多いので、とりあえず片っ端から一通り使ってみて、自分に合うのを見つけられたらいいと思うよ。

 

プロフ文をそれぞれのアプリに書くのいちいちめんどくさいだろうけど、最悪コピペでいいでしょ。でもたまにpairsのプロフに「出会いが欲しくてOmiai始めてみました!」とか書いてるツメの甘い人がいて、なんとなく印象悪いのでそこは気をつけて貰いたいなって感じだった…。

 

とにかく自分の目的(結婚を前提とした付き合いがしたいのか、単純に恋人が欲しいのか、ヤリモクか、飯モクか)をはっきりさせて、目的と年齢に合ったもの選べばいくらか楽!(いくらかね!)

何度でも言うけど、婚活したいのにTinder使ってたりするとめちゃくちゃ遠回りだし、逆に遊びたいだけの人が真剣度の高い婚活アプリ使ってると結婚詐欺だと言われかねない。(本当に迷惑。こちとら遊びじゃねぇんだよ)

わたしが始めた頃はまだ30代前半だったからこれらのアプリ使ってたけど、今からやるならもう少し大人向けのアプリ選ぶかもしれないな。

 

ただ胡散臭いマッチングアプリもいまは沢山あるから、身分証登録する前に大丈夫そうかどうかだけは口コミ検索してきちんと確認してね。

 

わたしが使ってたものはどれも大手で運営がきちんと仕事してるので比較的安心して使えるかと思います。Omiaiも今は大丈夫だろうと信じたい。

 

アプリ婚活、すんごい疲れるから万人にはオススメしないけど、いずれ結婚したいって少しでも思ってるのに何もやらないで、後から「あの時なりふり構わず頑張ってたら結婚してたのかな」とか思うくらいならやった方がいいなと思って私はやりました。

最初子供欲しいと思ってたからすごく焦って婚活してたんだけど、そうじゃないなら焦る必要ない気がする。結婚に適齢期なんてないし。

まぁ現時点で彼氏出来ただけだし本当に結婚するかは分からんけどな。

 

ほかにもアプリ婚活についてなんか聞きたいことあったら遠慮なく聞いてください。全然嫌じゃないので。マシュマロとか質問箱とか置いとけばいいかな。

読んだ漫画

 

 

マジで吸血鬼すぐ死ぬ。銀魂とかのノリに近いのでたまにうすら寒くなるけど面白い。

 

 


オタクのコスプレしたいギャルの女の子に陰キャの男の子がコスプレ衣装作ってあげる話。

男主人公の男性向け漫画なんだけどでもキュンキュンしちゃう〜まりんちゃんがとにかく可愛い。本当に可愛い。最近コスプレのクオリティも写真のクオリティも高くてびっくりよね。良い時代になったもんだ。

 

 

平凡なサラリーマンのおじさんが、家族の為に人を殺し半グレと戦う話(なにそれ)  まさかこんな話になると思ってなかった。人殺す時の参考にします。

 

 

東北の田舎の村で村の守り神であるクマと巫女さんの女の子がほのぼの暮らす話です。クマは喋るし、デジタルデバイスを使いこなしています。

 

 

顔のない貴族(シャドー)とそれに仕える「顔」のこどもたちの話。この説明だと謎しかない。ずっと電子で読んでたけど、単行本の装丁がとても凝っていて素敵。いまちょうど起承転結の転の部分に差し掛かっているので目が離せない。

 

 

年末年始ずっとジョジョ読んでて、最近ようやくジョジョリオン全部読み終わりました。一話のラストがとんでもねぇ終わり方で、本誌で連載中に読んでたらめちゃくちゃ衝撃だったんだろうな…。表紙がオシャレよねぇ。

 

 

読んだまんがをメモする

 

アラサー通り越してミドサーに足を踏み入れつつあるので最近西炯子の漫画の主人公のリアルさが分かるようになってきた。バリキャリとかじゃないけど。4人の女性たちが全員一生懸命に誰かと一緒に生きようとしているのがよい。よっさんのくだりは泣いた。黒岩嬢が好き。食べ物の描写が美味しそう。

 

 

「ハレ婚。」の人新刊出したんだ〜となんとなく思って読んだらめっちゃサスペンススリラーだった。この人絵が綺麗なので好きです。女の子がとにかくえっちで可愛いよね。最後のシーン泣いちゃう…。

 

 

むかし新選組の漫画描いてた人だなぁと何の気なしに読んだらめちゃくちゃ面白かったです。絵も綺麗。原作はシェイクスピア。歴史ファンタジーもので、主人公のリチャードは両性具有の奇形(あえて奇形と言うけど)として描かれているけど、実際のリチャード三世も「せむし」だったらしいですね。あとリチャードとエドワードという名前の登場人物が多すぎて混乱する。アニメも今やってるらしいですね。登場人物がみんなカッコイイので推しを見つけるのも楽しいと思います。

 

 

パワーワードが多すぎる。ポロシャツアンバサダーがお気に入り。早くみんな読んで。

 

 

戦争もの苦手なんだけど二頭身キャラならなんとかまぁ読めそうかなと思って読んだ。あ〜こうして横井庄一さんとかはずっと生活していたのだろうか…と思うなどした。狂ってないと戦争なんて出来やしねえ。

 

 

ハコヅメ大好きなんだけど、とにかくこの別章は辛いシーンが多すぎる。でも読んで…読んで欲しい…。ハコヅメ読んでからお巡りさん見ると「辛い訓練を経てこうして働いているんだな…頑張って欲しいな…」と尊敬するようになりました。根が真面目なので。

 

 

ずっとジメジメした話。

何が好きかと言われるとちょっと上手く言えないけど読み進めたくなる。柴ちゃん先生が飛び抜けて狂ってていいなと思います。

 

 

 

ラルクのライブに行ってきたけどミイラの話をさせてくれ

不本意な残業が毎日続きムシャクシャしていた所に友人から「来週ラルクのライブ行かない?」とLINEが来て、ムシャクシャしていたので気づいたらその場で課長に有休を申請してその場でチケットの申し込みをし、その場で新幹線とホテルを予約していました。そして気づいたら新横浜に降り立っていました。怖。f:id:doburoku-taro:20211212125721j:image

 

ライブに関してはまず置いといて、翌日に行った国立科学博物館東京国立博物館が楽しすぎたんですわもう。

博物館とか美術館が好きなのでライブで上京する度に何かしらは行けたら行くようにしているんですけど、トーハクだけは毎回休館日とぶち当たってしまって中々行けなかったんですが、今回ようやく、ようやく行けた。

 

コロナのあれのせいで今事前予約しないと入れないっていうので予約して行ったんですけど、9時から12時半までの入場か、12時半から16時までの入場か選べるみたいで、私は宿を新横浜に取ってたので上野までの移動時間考えて12時半にしました。

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上野公園口めちゃくちゃ綺麗になってた。前回(約2年前)行った時工事中だったからごちゃごちゃしてたけど、改札出てすぐアクセス出来るの凄い便利。

こっちではもうイチョウなんてとっくに葉が落ちてしまっているのにまた紅葉見れたのも嬉しい。

 

上野に着いたは良いけど軽くご飯食べてもまだ予約の時間までは結構あったのでどうしようかな〜と思っていたら、「国立科学博物館のミイラ展、今なら予約無しで入れます」の看板が…。ど、どうする?前回(2年前)もミイラ博やってたけどその時ちょうど休館日で見れなくて悔しい思いしたし…大英博物館のミイラ展なんて絶対観たい…時間あるしちょっとサラッと流し見する?しちゃう?します!!!!

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この展示の凄いところは、ただエジプトのミイラを展示しているだけじゃなく、ミイラをCTスキャンにかけて、副葬品だけでなく年齢や性別、死因や疾病まで解明している所。

今までだとミイラの研究って、どうしてもあの包帯を剥がさなければならなくて、でもそうするとどうしてもミイラを痛めてしまうからあんまり進んでいなかったんだって。けど現代の最新技術ならミイラを痛めることなく色々分かっちゃうんだってー。凄いよねぇ。

カハクのミイラ展では発掘された年代も場所も違う6人のミイラを、「どこの」「〇〇さん」で「何をしていた人」で「どんな生活をして」「どんな病気で亡くなったのか」を「食生活」「信仰や死生観」「化粧や音楽」「家庭」などのテーマに沿って解き明かしていくスタイル。

こうやって見ると何千年も前のエジプトの人でもちょっと親近感が湧くね。

個人的に気に入ったミイラさんの名前は「ネスペルエンネブウ」さんです。この人は偉い神官さんだったらしいです。

あとね!絶対音声ガイドを借りてください!

最近こういうミュージアムの音声ガイドって俳優さんや人気声優さんが起用されてるけど、今回は宮城県塩竈市出身の島崎信長さんでした!(Abemaの声優パジャマ会議でべろっ……っべろに酔っ払ってた人だなぁ、という印象…でも最近「ましろのおと」を観てたけど東北出身だからか津軽弁にもそれほど違和感なくてさすがと思いました)f:id:doburoku-taro:20211212174708j:image

600円かかるけど、専門家の解説も聴けて楽しい!

何千年も前なのに、多分この頃日本では稲作とか高床式とかネズミ返しとかやってた頃だと思うんですけど、文化レベルがめちゃくちゃ高い。装飾品や棺に描かれた装飾も鮮やかで細かくて豪華だし、文字だってあるし、信仰だって確立されているし、そもそもミイラを作ること自体、人体の事をこの時代でここまで理解してるってかなり凄い事では??日本では同じ頃縄文土器とか弥生土器とか言ってたのに…どんぐり拾って食べてたのに…エジプトではパンとビールだよ…。「私は酔う為に酒を飲むのだ」みたいなエジプトの古い言葉みたいなのが紹介されてて金言過ぎるなと思いました。(古代エジプトでは酩酊は豊かさの象徴だったらしいです)

ミイラって有り体にいえばご遺体なので、ちょっとヒェッと思ってしまう所もあるけれど、エジプトの死生観を知っているとそうでもない気がしてくる。死んでも体があれば魂はそこに戻ってくる、というある意味ポジティブな死生観でミイラという文化が生まれたんだもんな。

ちなみにエジプト神話のキャラクター達もとてもユニークなので、是非「鬼灯の冷徹」で楽しく知ってみて下さい。

第2会場では蜂須賀さんが持っていた(蜂須賀虎徹の主さんの子孫よー!)猫のミイラも見れるんだけど、これ、匂いをかげるんですよ。

花王の全面協力で猫のミイラの匂いを再現したらしいです。どんな饐えた匂いがするのかと恐る恐る嗅いでみたら意外な匂いでした。匂いというか、香り。

第2会場抜けるとミュージアムショップがあって、大英博物館のグッズも買えるし、かいけつゾロリのコラボグッズも買えます。めちゃくちゃ可愛いけど何に使うんだ…っていうミイラグッズがたくさんあって楽しかった〜!私はウジャトの眼ピアスを買いました!

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なんか魔除けになりそう。

ミイラの中に入ってた護符が可愛いくて、護符モチーフのグッズが欲しかったので良かった。

 

ミイラ展見たらさっさとトーハクに行かねば!と思ったのに、カハクって他にもめちゃくちゃ展示あるじゃないですか。世界館をめちゃくちゃダッシュで観て、日本館のシアターみたいなやつだけ体験して、「全部観たいよぉぉぉ!」と後ろ髪ひかれながらカハクをあとにし、トーハクに向かいました。f:id:doburoku-taro:20211212181242j:image

ここは「サラッと流し見」なんてできる場所ではない…時間つぶしに入るところじゃない…丸一日かけて観ても足りないくらいだ…。

 

でもでもトーハクが本当はメインの予定だったから!三日月宗近を見に来たんだよ!今回たまたま展示期間で次いつ観れるか分かんないんだよ!

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もうこの佇まいにキュンとしちゃう…いつも遠目からしか見られなかったけどようやく観れるのね…時間ないけど…

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入ってすぐがココ!色んなアーティストのMVとかでよく見るとこ!東方神起も来てたね!感嘆のため息が出てしまった…重厚感凄い。建物の意匠がいちいち豪華で素敵なの!ドアノブとかいちいち可愛い!f:id:doburoku-taro:20211212181558j:image
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将来家建てるならこういう家にしたい…

 

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あっ、こちらが三日月宗近です!ほぉ〜三日月型の打除ってこれかあ〜!テレビや雑誌でしか見たこと無かった国宝が目の前に!と思うとこみ上げるものがありました。刀剣の見方なんて全然分からないけど息を飲む美しさ。他にも小竜景光や水心子正秀、長船の刀剣も展示されていたけど本当にそれぞれ全く違った個性があって興味深かったです。

 

「こんなに早歩きで博物館見て回るヤツ居るか?」ってくらい早歩きで見て回りました。本当はもっとちゃんと観たかった〜〜〜高円宮根付コレクションは観れたけど〜〜〜仏像とか埴輪とかもちゃんと観たかった〜〜〜〜〜!!f:id:doburoku-taro:20211212182218j:imageミュージアムショップでももっとたくさんお買い物したかった〜!!

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この缶の柄が素敵で思わず買ったんだけど(壁のモザイク柄と同じなのかな?)レジで袋有料ですがどうされますか?と出された袋の柄が同じ柄で「えっ!すごく欲しいです!」と言ったらレジの方に微笑まれました。すごく…欲しかったんだよ…。

 

新幹線の時間ギリギリまで居たけど全然足りなかった!!次はもう博物館ツアーの為だけに上京したい…ライブのついでじゃ足りない!

大籠キリシタン殉教公園への道のり③ 本丸!キリシタン資料館とクルス館

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さて、雪が積もってしまう前に、と紅葉も終わった頃に行ってきました。ちょうど秋晴れの気持ちのいいお天気の日でした。f:id:doburoku-taro:20211204192703j:image

藤沢町の街中からもだいぶ遠い感覚でした。途中「大籠キリシタン殉教公園まであと12km」とか看板が出てるんですが「まだあと12kmもあるの!?」ってなりましたね…岩手県民の距離感バグりすぎ。山あいなのでカーブも坂も多く「冬は絶対無理だな〜」と思いました。県南だからそこまで雪は多くないかもしれないけど。

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途中、最近ではあまり見かけなくなった聖書看板を見つけて慌ててカメラ構えたらものすごく指が写りこみました。この地でこのメッセージは意味深だな…藤沢町やたらと聖書看板見かけたんだけど、やっぱり土地柄なのかな。

 

さて、大籠キリシタン殉教公園は

の2つからなる施設です。まずは資料館で大籠のキリシタンの歴史を学び、クルス館にて舟越保武キリスト像を拝むのがオススメルート。

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資料館は靴を脱いでスリッパに履き替えて入るタイプの施設だったので、脱ぎ履きしやすい、かつ歩きやすい靴をオススメします。理由は後で分かります。

ちなみに友人が出る時に靴を履こうとしたら中にカメムシが入り込んでいて気の毒過ぎて超笑いました。野山しかないからそういうこともあるよ。

 

中に入ると受付の方が「大籠の歴史をまとめた映像観られますよ」というので見せていただくことに。15分ほどでキリシタンの弾圧の歴史が学べます。こんなんあるなら別に前もって調べてこなくても良かったな。とても分かりやすかったです。

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こちらは禁教令の最中果敢にも大籠へやって来て、20年もの間大籠のキリシタンを導いたバラヤス神父(想像)仙台で捉えられ、後に江戸で火あぶりの刑にされてしまいました。

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これは多分大籠で見つかったものでは無いと思うけど、キリシタン鍔。刀につけるやつ。原料の鉄はもしかしたら大籠産かもしれないね。こういうのであの手この手でどうにかモチーフを入れてこっそり信仰を主張してたのかと思うとなんか…オタバレはしたくないけど一般のコミュニティで同士を見つけたいオタクの心情を…こう…彷彿とさせる…

他にも隠れキリシタンのほんのりキリシタン主張グッズがたくさんあったんだけど、見たかったやつがだいたい足利でやってた諸星大二郎展に貸出中だった!!もう!

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台転場という、集落のどん詰まりのような逃げ場のない所で踏み絵を行っていたそうです。飲酒運転の検問みたいだな。
f:id:doburoku-taro:20211204194416j:image人里離れた山中の祠でこっそりとミサを行っていたそう。今でもその場所は残っています。
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f:id:doburoku-taro:20211204194424j:image生々しい拷問のジオラマ
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大籠の古民家において隠れキリシタンの隠し礼拝堂が見つかったそう。さすがわかりにくい!道中周りにこういう藁葺きの大きなお家何軒か見かけたけど、そこにも未だにあったりするのかな。
f:id:doburoku-taro:20211204194406j:imageキリシタンの風習

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孕み箸自体は聞くけど、こんなの絶対箸として使えないし、十字に組むなんて更に聞いた事ないよねぇ。ほんとあの手この手だな。

隠れキリシタン達がいかに苦労したかが分かります。持ってたら死ぬかもしれない、というシンボルを頑なに持ち続ける。信仰心のない私には理解し難い…。オタクだけどあんまりモノに執着しないタイプのオタクなので…多分私がキリシタンだったとしたら「公式(イエス・キリスト)しか勝たん。同人グッズなぞいらん」って言ってたと思う(例えがバチあたりすぎるんだよ)

 

非常にコンパクトな施設だけど綺麗だし、生々しい隠れキリシタングッズ達が間近で拝める機会はこの辺りではそう滅多にないのでとても面白かったです。面白いって言っていいのか分からんけど。

私が行ったのは週末の昼間だったけど誰も居なかったのでゆっくり見ることが出来ました。でも諸星大二郎展への貸出が…くそう…。

諸星大二郎って誰だよ!!と思ってその場で調べたらエヴァンゲリオン庵野監督も、SIRENというゲームの作者も影響を受けた漫画家とか書いてあったんで(エヴァSIRENも好きなのに知りませんでした、不勉強でした)後から調べたら諸星大二郎の「生命の木」という作品が東北のキリシタンをモデルにしていると。f:id:doburoku-taro:20211204202914j:image

 

映画にもなってる。阿部寛

 

全然知らなかったけど「ぱらいそさ行くだ!」のフレーズだけは何故か知っていた…。いんへるのとかめっちゃエヴァだ…エヴァで見たやつ…えぇ…諸星大二郎展行きたい…

 

話が逸れた。

 

さて資料館を堪能したあとはクルス館へと向かうわけですが

 

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ご覧下さい、この階段を。スニーカー推奨だろ…

 

大籠での殉教者の数とおなじ、309段あります。一段一段踏みしめてクルス館へと向かうのです。当然雪が降ると登れませんので冬季は閉鎖。

 

迂回路として階段のない「十字架への道行」というルートがあり、そちらはイエス・キリストが十字架へかけられるまでの様子を描いたレリーフが見られます。f:id:doburoku-taro:20211204203908j:image

 

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f:id:doburoku-taro:20211204204037j:imageおさかなはキリスト教のシンボルなんですね。何で?魚5000人分に増やしたから?ペトロとアンデレが漁師だったから??
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中腹まで登った様子。この後から急に階段の幅が狭くなり更に登りづらくなる。絶対309段にするために無茶したとこある。普段全然運動しないので本当に辛い。息がゼェゼェ言い始めるし膝がガクガク。もうちょっとした登山気分。お年寄りにはオススメしません。

309段の階段があるというのは知っていたけど、こんなにハードだと思わなかったよ。f:id:doburoku-taro:20211204212134j:image階段を登るとカリヨンが見えてきます。

資料館の方が「クルス館の鐘は2つあって鳴らせますので是非どうぞ」って言っていたのでこれの事かと思ってたら、これは鳴らせませんでした。

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こちらがクルス館。建物も舟越保武が設計指導したのだとか。無人でちょっと怖かったです…。

中にはイエス・キリスト、マリア・マグダレナ、聖クララの三つの像があります。

なんか写真に収めていいのかちょっと迷ったので写真は撮っておりません。(多分良いんだろうけど、畏れ多いというか)

2階部分のバルコニーにある鐘と、この螺旋階段を上がったところにある鐘は自由に鳴らせるそうです。是非哀悼の意味を込めて鳴らしてみて下さい。
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この階段狭いし、吹き抜けになってるから意外と高さがあって怖かった…。f:id:doburoku-taro:20211204212051j:image

ちょうどクルス館を去ろうとあの階段を降りかけた所でカリヨンが「アメージンググレース」を奏で始めました。近くに居たのと、鳴るのを知らなかったのでめちゃくちゃびっくりして転げ落ちるかと思いました。鳴る時間が決まってるみたいですね。落ちかけた陽とアメージンググレース。何だか寂しい気持ちになった。

 

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帰り道は迂回路を使ったのですが、遠藤周作のメッセージの碑がありました。何度かこの地を訪れていたそうですね。他の作品も読んでみようかな。

 

天気のいい週末だというのに私達以外に見学者はおらず、なんとも寂しい場所でした。まぁ時期的なこともあるのかもしれないけど。しかし施設はどこも綺麗に手入れしてあって、地元の小学生の描いた絵なんかもあるし、地元の人たちが大切にしている場所なんだなと思いました。

 

さて私が直接行った場所としてはこれで終わりなんですが、ここへ向かう道中にも「キリシタン遺跡」があって、そこも興味深かったのでちょっとまとめたいと思います。