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いわてのこととか映画とか漫画とかあれこれ書く

楽しく歴史が学べるオススメ漫画第1弾

学生の頃はそこまで歴史に興味がなかったんですけど、大人になってちょっと遠くまで旅行に行くようになったりしたときに「どうせ史跡に行くのならきちんと背景を調べてから行った方が楽しめる」と思ったのがきっかけで色々調べるうちに歴史の面白さに目覚めました。

元々知識欲を満たすことに楽しさを覚えるタイプの人間なので、そういう人には歴史ってピッタリだよね。

歴史小説も好きだけど、やっぱりとっつきやすいのは漫画だと思うので、私がわかりやすいかつ漫画としても面白いなと思った物をちょっとだけ紹介します。

 

 

大化の改新(645年)前後の時代を舞台にしています。なんか蘇我入鹿とか出てくるやつ。

ぶっちゃけ史実には沿ってないんだけど、新解釈で中大兄皇子(天武天皇)と天智天皇(天武天皇の弟)の愛憎が描かれています。そもそも「中大兄皇子天智天皇の愛憎」って…。腐女子が好きそうな匂いがするだろ。個人的には「藤原」の姓が出来たくだりが興味深かったです。完結済。

あとこの曲を聞くと中臣鎌足蘇我入鹿の関係についてふんわり覚えられます。

KMTR645 feat. ネコカミノカマタリ

KMTR645 feat. ネコカミノカマタリ

  • レキシ
  • J-Pop
  • ¥255

 

続いてはこちら。学問の神様と言われる「菅原道真」を主人公にした作品。これもまぁフィクションなんだけど、都で起こる様々な「怪異」と呼ばれる事件や人間関係の拗れなんかを、稀代の色男である在原業平(なんかめっちゃモテる歌詠むのが上手い人。ちはやぶる  神代もきかず〜が有名)と共に、道真の「知識」で解決していく名探偵道真くんのお話です。

話と話の間に解説ページというか、平安よもやま話的なコーナーがあるんですがそれも面白いので必読。こちらは未完結。

 

男女の双子のきょうだいが入れ替わり、平安時代の宮中を生きるラブストーリー的なお話。この男女入れ替わることを「とりかえばや」というんだけど、実は古典をもとにした設定。「とりかえばや物語」というのがあったらしいです。史実ものではないけれど、当時の着物なんかの書き方がきちんと描かれていてしっかり時代考証がされてる作品。平安ものは比較的絵が流麗な作品が多いけど、さいとうちほの描く平安は可愛らしさもあって読みやすいです。完結済。

 

大昔に読んでいたのでうろ覚えなんですが、岩手にもゆかりのある源義経が元ネタ。ちゃんと藤原三代も出てくる(名前が平泉秀衡とかになってるけど)

普通の女子高生、りょうは実は牛若丸を名乗る源義経だった。現代の記憶を植えつけられた「りょう」こと義経と、義経平安時代から追いかけてきた武蔵坊弁慶が時代を超えた恋に落ちる壮大な歴史ファンタジー上田倫子の代表作のひとつであり、「マーガレット」平成7年NO.13~平成11年NO.17に掲載された作品。https://mangapedia.com/リョウ-0m59d0rb9

この漫画でうすらぼんやりと平泉の歴史を学んだ記憶があります。源義経を扱った少女漫画ってこれだけでは?完結済。

 

言わずと知れたよしながふみの男女逆転大奥です。映画にもなってましたね。これ読んでおけば大体歴代徳川将軍の事覚えられる。もれなく全員キャラが立ってるので「あ〜大奥で〇〇してた人が〇代将軍の〇〇だったな」って感じ。男女逆転してるけど。最近完結した。まだ最終巻読んでない。

 

幕末、新選組ものはほんと沢山ありすぎるんだけど、こちらは女の子が男として新選組に入隊した所から始まる沖田総司とのラブストーリー…。なんだよそれ。でも新選組と時代の流れをすごく細やかに描いている少女漫画だと思います。めちゃくちゃ歴史や当時の文化の考証してる。これも最近ようやく完結した。

 

幕末からもうひとつ。こちらは幕末の中でも土佐勤王党武市半平太という地味な人物にスポットをあてた作品。ちなみに坂本龍馬の幼なじみです。武市半平太が現代にタイムスリップしてくる話なんだけど、歴史とか全然わかんね〜ていうギャルの女の子がいて、その子のおかげでこちらも分かりやすく土佐勤王党や幕末の出来事を学べます。ありがとうギャル子。(名前忘れた)あと武市先生カッコいいです。完結済。

 

明治初期、イギリス人の女性冒険家「イザベラ・バード」が東京から「蝦夷」を目指して日本の文化や生活を書き残そうと旅する物語。実際昔の日本のことって京都や江戸のことが中心に語られていて、私の住んでる岩手とかいわゆる田舎って一体どんな生活や文化があったのかよく分からない。ましてや明治初期なんて古いものはどんどん淘汰されていってただろうから、イギリス人ながらこうして他国の文化を残そうと奔走した人が居るってありがたいことです。未完結。

 

 

戦国時代にあんまり興味がわかなくて戦国時代ものはあまりないです。「信長協奏曲」とか「雪花の虎」「アシガール」も面白いけど、どうしても戦国時代モノは戦のシーンが多くて(バトルもの苦手)読み流しちゃうんだよな…ドラマチックな戦国時代漫画あったら教えてください。

 

 

世界史編

言わずと知れた名作。読んだことはなくてもオスカル様はみんな知ってるでしょ。高校生の頃めちゃくちゃハマったんだけど、世界史の教科書でフランス革命のくだりがわずか2ページぐらいで書かれてて憤りを感じ得なかったです。あの熱いドラマをたった2ページで済ませるなんて…。完結済。

 

同じくフランス革命の頃の話なんだけど、これは代々続く処刑執行人の話。ギロチンを開発したのはこの人。ルイ16世マリー・アントワネットも出てきます。エログロです。

ちょっと劇画調なんだけどとにかく作画がヤバい。話ももちろん作り込まれているんだけど、作画がヤバい。本当に書き込みがすごい。作者寿命削って描いてると思う。体調が心配です。紙でもいいんだけど絵の細かい所を存分に見て欲しいので電子書籍をオススメする。完結済。しかし番外編?続編?で「イノサン・Rouge」というのもありますのでそちらも読むべし。

 

森薫はイギリスのメイドもの(エマとかシャーリーとか)もすごく素敵で大好きなんですけど、今回はこっち!歴史ものというか19世紀当時の中央アジアの生活文化のお話。ストーリーとキャラがね、良いんですよすごく。歴史を揺るがすものすごい事件が起こる訳じゃなく(そこそこデカい事件は起きるけど)旅をしてる中で出会った人達の生活やちょっとした出来事を切り取った漫画。先述の「ふしぎの国のバード」とちょっと似てるかも。

「ほっこりする」というのはこういう作品読んだ時に使うんだよ分かったか!!未完結。

 

 

 

歴史が学べるというより歴史ファンタジーが中心になってしまったけど、きっかけさえあればそこからどんどん知りたくなるのが歴史の面白いところだと思うので、漫画きっかけに史実をきちんと調べてみるのもいいと思います。

学生の頃にこういう漫画をもっと読んでおけば良かったな〜。